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2月の桜(10)




中塩のしだれ桜(長野県高山村)


翌日

約束通り、一枚のポストカードが送られて来た

赤い屋根の建物の横に

枝振りのいい桜



 僕は、今

 長野県の高山村にいます。

 ここは、有名なしだれ桜の里

 この村には、20本ほどのしだれ桜がありす

 5枚の写真は、その中でも特に有名な桜で

 信州高山の五大桜と言われています。

 どれも、見事で感動しています。

 君も、連れて来てあげたかった

 せめて、写真でもと・・・

 来年は何処かに行きましょう!



今日は、わりと長い文章が添えてあった

「来年かぁ・・・・」

小さなため息が漏れた







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小さな部屋から(53)~終話




加寿が人魚の国へ行き、帰る事なく3年が過ぎた

その間、小春は毎日

恋待浜のベンチで加寿の帰りを待った

そんな小春の想いが叶うことなく3年・・・

隣に越して来た、不思議な浜松さん夫婦

夫の来夢さんはラーニーで、奥さんの来未さんはグーミー

そう確信していた小春

そして、来夢さんの中には加寿が・・・

それも、確信してはいた

が、どうする事も出来ずにいた

浜松さんに話すことすら出来なかった

そして、来夢に異変が起こる事も無かった


3年が過ぎた翌日

この日も、仕事を終えた夕暮れ

浜のベンチに座り海を眺めていた

夕日が海に少しだけ沈もうとした時だった

長く続く砂浜の向こうが騒がしかった

小春は、胸騒ぎがし

騒がしい方へ向かった

そこには、何かを中心に人が集まっていた

人の隙間から、中心を覗くと

そこには、人が倒れていた

「カズン!」

咄嗟に、叫び

人混みを掻き分けた

倒れている人の顔を見て涙が溢れ

小春も、そこに倒れるようにしゃがんだ

加寿を抱きしめ名前を呼ぶが反応は無い

何処からか、救急車のサイレンが近づいて来た

誰かが呼んだのだろう

名前を呼び続ける間に救急車が着いた

加寿は、救急隊員に心臓マッサージをされ

何とか、命をつなげた

救急車に小春も乗り込み病院に着いた


ベットで眠る加寿

命はあるが、目を開ける事はなかった

ベットの横に座り、抱きしめるように眠ってしまった

翌朝、カーテンから差し込む光に目を覚ました小春

加寿の瞼が僅かながらに震えた

「カズン」

そっと瞼を撫でた

すると、加寿の瞼が少しづつ開いた

小春の瞳からは涙が・・・

「カズン、やっと会えたね!」

「俺、生きてるんだ

 そして、小春がいる」

嬉しそうに、加寿が言った


その日の夕方、加寿は退院した

小春は、この事を浜松さんに伝えようと向かった

チャイムを鳴らすが返答が無い

そっと、ドアを開けると鍵が掛かっていない

「はままつさん~」

中に入ってみた

だが、そこには何も無い

人が住んでいた気配すら無い

呆然とした小春は家に戻り加寿に話した

「きっと、浜松さんは人魚のラーニーとグーミーだよ

 グーミーが、言ってただろ

 人間になれるけど、3年の命だと・・・」

そして、ラーニーが無くなり、

加寿が戻って来たのだ

ふたりは、恋待浜に向かっていた

小春が、一人で3年待ち続けたベンチに

今日は、ふたりで座っていた

ふたりが無言で見つめる先は海

人魚の国・・・

そんな、海面に魚の尾のような物がふたつ見えた気がした

ふたりは、見つめ微笑んだ







最後は、少しだけ長くなりましたが
一応、これで終わりです
次も、懲りずに連載モノを書いてみようかと




小さな部屋から(52)~小春と恋待浜




加寿が人魚の国へ行ってから1年が過ぎた

小春は、仕事が終わると

恋待浜へ寄り帰る日々が続いた

雨の日も、風の日もだ・・・

浜辺のベンチに座り波を眺め加寿の顔を思い出す

ポツリと加寿の名前を・・・「か・ず・ん」

そして今日も、恋待浜のベンチに小春はいた

夕方の浜辺を手をつなぎ歩く若いカップル

犬と散歩する人

隣のベンチには、老いた夫婦が海を眺めていた

砂浜に寝そべり、タバコをふかす人

仕事の後の、ひと時を過していた

いろんな人達を眺め、

その人の事を想像していた

そして、加寿がここにいたら

きっと、浜辺を散歩したり

一緒にベンチで沈む夕日を眺めたり・・・

そんな、加寿を待つ生活に少しだけ慣れてきた小春だった

ただ、寂しさだけは変わる事がなかった

一方、来夢の中の加寿は

あれ以来、激しい頭痛も無く

加寿が出てくる気配を見せなかった

加寿自身も、記憶を取り戻す事なく

来夢の瞳から見えて来る物

来夢の耳から聞こえてくる音や声を

聞いているだけだけだった






話と関係のない写真が続きました
彼岸も終わり、彼岸花が満開で・・・
さて、話もそろそろ最終回にもっていこうかと思います
次回あたりかな?



小さな部屋から(51)~その頃、加寿は?




その頃、来夢の中の加寿も

妙な頭痛を感じていた

その痛みが懐かしくも感じた

そして、その後

懐かしい声が聞こえた気がした

その声に、愛しさと切なさを感じた

それと一瞬だが、違う景色が見えた気がした

見えない所から、いろんな声が聞こえてくる

それは、まるで自分が閉じ込められていて

外の世界の声が聞こえてくるように感じた

この状況に覚えがある

でも、今は分からない

必死に考えた

でも、分からない

・・・・・・・・・・

「来未、なんか変なんだよ

 頭痛の後、

 自分が消えた気がしたんだ?」

来夢が来未に言った

「なんだか、少し様子が変だったわ

 それと、同じような様子を以前に見たことがある気がして・・・」

ふたりの会話は、加寿にも聞こえていた

俺は、この人達と深い関係がある

そう確信した

そして、あの愛しい声の主は?

もう一度、聞きたい・・・

声が・・・

そして、会いたい

顔を見てみたい

抱きしたい

切ない思いで溢れた(´;ω;`)







台風どうでしたか?
すごい雨で、被害もあって大変でしたね
私の近所は大丈夫でしたが
近くの川の水が煽れそうに増えて
橋の上に居ると流されそうで怖いくらいでした








小さな部屋から(50)~加寿はどこ・・・




思いつきで、浜松さんの家のドアを開けた小春

その時、家の中から聞こえてきた

来未さんの声

「来夢!

 どうしたの?」

驚きの声だった

小春は、何事かと思い

他人の家だが入った

そこには、床に倒れる来夢

そして、それを心配する来未がいた

「来未さん、どうしたの?」

小春は尋ねた

「わからないの?

 突然、頭を抱えて倒れたの」

小春は、思った通りだと・・・

来夢の手の中を見た

そこには、桜貝のイヤリングが・・・

小春は期待した

加寿が現れると!

来夢が目を覚ますのを待った

1分くらいだろうか、無音の時が過ぎた

そして、来夢の瞳が開いた

「かずん!」

小春は、思わず大声を出してしまった

が、

「あああ~

 急に頭が割れるように痛くて

 意識が・・・」

その声や、話し方は加寿ではなくて来夢だった

目を覚ましたのは、加寿では無く来夢だったのだ

「小春さん、どうしたの?

 突然!加寿さんの名前を呼ぶなんて?」

小春は、思った事を話すことが出来なかった

ふたりに、黙って家に入ったことを謝り

加寿の名前を叫んだ事を、適当にごまかし出ていった

部屋に戻った小春は、ベットに倒れ込むように横になった

そして、そのまま眠ってしまった

そんな小春の瞳からは涙が零れていた






うううん!
なかなか加寿が現れませんね!
小春の思い付きは良かったんでんすがねぇ~
さてさて、次回はどうなることか
1週間以内には、書けるように努力します




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がじゅ丸

Author:がじゅ丸
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満足な写真は撮れません!
文章?
書くのが好きなだけです!

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